2024年2月15日、 16日 一宮市総合体育館で開催の
「第21回ジャパンヤーンフェア& THE BISHU 」に行ってきました。
(主催;一宮地場産業ファッションデザインセンター)
この展示会は国内の糸関連業者が一堂に会し、高付加価値の糸を提案する商談会と、
尾州産地の訴求力を発信する総合展示会になります。
オープニングに、ジャパン・テキスタイル・コンテスト2023セレモニーが行われました。
このコンテストは、全国規模では珍しい生地によるコンテストになります。
今回は248点(学生73点)の応募があったとのことです。
表彰された作品は環境に配慮した作品が多く、グランプリ(経済産業大臣賞)を受賞した
石慶毛織の中西様の作品もタッサーシルク(野蚕)原料を紡織する時に出る落ち毛を活用
した作品でした。
日本羊毛産業協会の会員企業からは、日本毛織の西山さんがエモーショナル賞、
ササキセルムの酒匂さん、瀧定名古屋の二宮さんが優秀賞を受賞されました。
おめでとうございます。
(詳細はジャパンテキスタイルコンテストサイトhttps://www.fdc138.com/jtc/でご確認願います。)
ヤーンフェアでは、尾州産地を含む国内の紡績メーカーや繊維関係企業が出展して、
機能性や意匠性に富んだ糸を提案していました。
産地の各企業は、自社の商品のPRを積極的に行っており、多くの来場者と商談をしていました。
私が見学させて頂いたのは1日目のみですが昨年よりも活気があったと感じました。
当協会関連でも8社の企業団体様(社名略:東亜紡織、三幸毛糸紡績、カワボウ繊維、
東和毛織、豊島、滝善、宮田毛織、ケケン)が出展されておりました。
今回行くことができなかった方は次年度足を運んでいただければと思います。
最後に、BISHU COLLECTION produced by TGCの振り返りのトークショーを観覧させて
もらいました。
昨年11月に実施したコレクションの振り返りですが、このコレクション
主催のメンバーからは、一部の記述になりますが、次の様なコメントがかわされていました。
・「いつもと違う神社(真清田神社)でのショーでいつもと違い自然との調和でこころが高ぶった。」
・「今回のコレクションに向け、初めて尾州産地を訪問したが、開催の準備で様々な工場、
匠に会い、尾州の良さ、学ぶものがすごくあった。魅力のある産地で世界にもっと
知ってもらいたい。」
・「産地の人との協力で今回のコレクションが素晴らしいものになった。
ランウェイは尾州の生地、尾州の学生で作ったことでより良いものになった。」
(トークショーでは主催メンバーだけでなく地元服飾科の高校生も壇上に上がり、
今回の体験を語っていました。)
・「原点に返ることが必要でないか?クラフトの良さをもっと伝えるべき。」
これらのコメントから、このコレクションを見に行かなかったことを少し後悔しました。
次に開催されることがあれば必ず参加したいと思います。
今回の展示会において、尾州産地の素材力や技術力、創造力、そして羊毛の訴求力を
感じることができました。今後のウール訴求に役立てていきたいと思います。
出展企業の皆様、主催者の皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
また今後、会員企業様の展示会、イベント等の開催案内も羊産協のHPに載せて
いきたいと思いますので、ご連絡いただけますと幸いです。
専務理事 大石 功