「ウールの基礎知識とサステナビリティ」~ウールを好きになる理由がある~
2026年6月14日、国際ファッション専門職大学 東京キャンパス(コクーンAホール)にて、「大学ファッションサークル合同ウールサステナビリティセミナー」を開催しました。本セミナーは、明治大学デザイン研究部(DE.KE.NN)・服飾デザイン研究会(FDL)の共催のもと、IDÉE creation(上智大学)、AFA(青山学院大学)、早稲田大学繊維研究会、早稲田フリーペーパーサークル(ENJI)、国際ファッション専門職大学の学生の皆様にもご参加いただき開催したものです。


セミナーは二部構成で行われました。第1部では、経済産業省 製造産業局 生活製品課 課長補佐の目久美大樹氏より、経済産業省の役割と繊維産業との関わり、繊維製品における環境問題への取り組み(情報開示・EU規制等)、繊維産業の現状と課題についてご講演いただきました。
第2部前半「ウールの基礎知識とサステナビリティ」では、The Woolmark Company 西沢智裕氏より、「ウールを好きになる理由がある」というテーマのもと、ウールの基礎知識とサステナビリティについて座学形式でご説明いただきました。
第2部前半「ウールの基礎知識とサステナビリティ」では、The Woolmark Company 西沢智裕氏より、「ウールを好きになる理由がある」というテーマのもと、ウールの基礎知識とサステナビリティについて座学形式でご説明いただきました。


第2部後半①では、株式会社ニッケテキスタイル 福田昌志氏より、「いまファッションの現場でウールが選ばれる理由~実例から学ぶ~」と題したご講演をいただきました。原毛から製品化までの長く複雑な生産プロセス、欧州向け素材提案・商談の実務、近年急速に厳しくなる国際認証やトレーサビリティ対応の必要性について解説いただいたほか、重衣料・カジュアル・アスレジャーという用途の広がりとともに、世界的な有名ブランドでの採用事例も交えながら、素材が「感性」だけでなく「説明できる価値」によって選ばれる時代であることをお話しいただきました。
第2部後半②では、日本毛織株式会社 坂本奈都子氏による「ウールの体験コーナー」が行われました。羊毛から糸をつくる実演では、羊毛のかたまりを手でねじって一本の糸へと紡いでいく様子に学生の皆様が身を乗り出して見入り、ペアで挑戦する「より長い糸づくり」対決では会場から大きな歓声と拍手が起こりました。さらに、消臭試験機や撥水・防しわキットを使った実体験では、ウールの生地にかけた水がはじかれて水滴が落ちない様子に驚きの声が上がり、ウールと他素材の匂いを嗅ぎ比べる実験では学生代表者の素直なリアクションに会場が大いに盛り上がりました。




なお、本セミナーの開催にあたっては、会員企業様より貴重なウール素材をご提供いただき、参加学生の皆様が今後手がけるファッションショーでの活用に向けて各人が必要な生地を選択しました(生地は後日送付)。
参加いただいた学生の皆様からは、ファッション業界の裏側にある複雑な工程やウールの機能性について、新たな発見があったとの声が多く寄せられました。「ウールを好きになる理由がある」というメッセージのとおり、ウールの魅力を一つでも感じ取っていただけたなら、これに勝る喜びはありません。
ご講演いただきました経済産業省、The Woolmark Company、株式会社ニッケテキスタイル、日本毛織株式会社の皆様、素材をご提供いただいた会員企業の皆様、そして開催にあたりご協力いただいた国際ファッション専門職大学の皆様に、心より感謝申し上げます。
